近年ホストクラブはメディア露出も増えホストという働き方に注目が集まっていますが、「なかなか応募が来ない」「有望な人材からの応募がない」と感じている経営者や広告担当の方もいることでしょう。
また、現在は幹部としてお店の経営に携わっているものの、将来的に独立を考えていて、人材確保のことを調べているホストの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんなホストの求人について頭を悩ませている方のために、さまざまな募集方法をお伝えします。
ポータルサイトや看板、アドトラックなど、網羅的にご紹介しますのでお店の状況等に合わせて利用を検討してみてください。
ホストクラブの求人手法は全8種類
ホストクラブの人材確保には、計8種類の方法が考えられます。まずその内訳をご紹介すると以下の通り。
- 求人ポータルサイト
- リスティング/ディスプレイ広告
- 看板
- アドトラック
- スカウト
- SNS
- 雑誌/フリーマガジン
- オフィシャルサイト
ピンときやすいのはポータルサイトやオフィシャルサイト、リスティングをはじめとしたWEB広告系ではないでしょうか。
社会的にも、誰もが簡単にWEBの情報にアクセスできるようになったことからメジャーな求人手法と言えるでしょう。
とはいえ、ホストクラブは繁華街という限られたエリアに存在するお店のため、必ずしも広くリーチできるWEBのみが正解ではありません。
店舗の状況や目的、欲しいターゲット層によって効果のある手法は異なってきます。
どのような手段があるかを把握したうえで、どの手法を取るのか、あるいはどれとどれを組み合わせるのと費用対効果が良いのかを考えることが重要です。
次の章からは、求人の目的別に適した手法をご紹介していきます。
早急に人材を確保したいホストクラブ向けの求人手法
今現在ホストの数が不足していて、すぐにでも人材を確保したいホストクラブ向けの手法をご紹介します。
- 求人ポータルサイト
- リスティング/ディスプレイ広告
WEBを使った広告はスピード重視で、まずは何より応募が欲しいという状況に適した手法です。
この手法のメリットとデメリットは以下の通り。
求人ポータルサイト
求人ポータルサイトは、メジャーかつ有効な求人手法の一つです。
特にホストを目指している方や在籍しているお店からの転籍を考えている方がチェックしているため、意欲の高い人材からの応募が期待できます。
オフィシャルサイトに掲載している情報を転用すれば、掲載までの期間を短くできるという利点もあります。
ただし多数のホストクラブが掲載しているため自店を目立たせようとすると、費用を投じてサイト内で上位表示させる必要が出てくる可能性も。
そこでおすすめなのが、「体入ホスパラ」です。
2023年9月13日にリリースされたばかりのサイトですが、アドトラックを走らせたり、業界全体を巻き込むイベントを開催するなどして話題のサイトです。
そのため、基本掲載だけでも求職者に効果的にアピールできる可能性があります!
体入ホスパラに関しては下記記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
リスティング/ディスプレイ広告
リスティング広告とディスプレイ広告も即効性の他、特定の層に絞ってリーチできるWEBでの人材確保手段です。
リスティング広告はホストに興味がある層が検索しそうなキーワードに対して出稿します。ディスプレイ広告も、ホストに興味がある層が見そうなサイトの広告枠に出稿します。
どちらもターゲットの興味に紐づけて出稿するため、反応の期待ができます。
注意点としては、ターゲットの考えや行動をしっかり考慮することや、人気のあるキーワードやサイトは単価が高くなりがちなこと、ナイトワーク系は出稿が制限されている場合がある、などが挙げられます。
インパクトのあるPRがしたいホストクラブ向けの求人手法
続いては何よりもユーザーの目を引き、自店のアピールをしたい場合の求人手法をご紹介します。
- 看板
- アドトラック
ホストは華やかでスター性が求められる業界。自身が有名になることを目指している層も少なくありません。
特に人目につく看板は憧れが形になっている手法で、「自分もあそこに載りたい」という潜在意識に訴えることができます。
この手法のメリットとデメリットは以下の通り。
看板
ホストクラブの宣伝と言えば看板です。人目に付くところに設置されるため注目を集めやすく、一度作れば長期に渡って広告効果を狙えるのが特徴。
また、ホストクラブがあるエリアに足を運ぶ層の目に留まるという点も見逃せません。何度も視界に入ると自然と気になり関心が高まっていくザイオンス効果という心理効果も期待できます。
その他、「いつか自分もあの看板にのるぞ」という意識を刺激することにも繋がります。
ただし看板の制作には時間が多少かかることと、物理的な設置場所が必要という点には注意が必要です。
そして自店のアピールができるとは言っても、「ホスト募集」のような直接的に人材確保を謳うことはほとんどないため、宣伝と求人を兼ねたような使い方になるでしょう。
ホストクラブ経営ナビでは、日本全国のホスト広告の掲載が可能な空き看板をご紹介しております。掲載可能箇所・掲載料金についてなど、ご興味がある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※お問い合わせの際、掲載希望エリアとご連絡先(ご連絡が可能な電話番号)を明記いただけますとスムーズです。
アドトラック
アドトラックも注目を集めるという点では看板と同様の目的で運用できます。
看板との違いとしては、繫華街を中心とした広いエリアを走行しているため、日常生活の中で人の目に留まる機会が多いという点。
場所や時間帯を絞れば、ある程度狙っている層に訴求することも可能です。
近年はトラックの広告部分がデジタルディスプレイ化されているものもあり、多彩なアピール方法が取れることも。
上手くインパクトのある広告を掲載できれば、記憶に残ったりSNS等で拡散されたりといった効果も期待できます。
アドトラック運用の注意点としては、興味がない人々を含む不特定多数へのアピールとなることや、走行という特性上すぐに視界から消えてしまうという点。
効果を狙うには継続的な運用が必要になってきます。
ホストクラブ経営ナビでは、ホスト広告の掲載が可能なアドトラックをご紹介しております。掲載可能エリア・掲載料金についてなど、ご興味がある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※お問い合わせの際、掲載希望エリアとご連絡先(ご連絡が可能な電話番号)を明記いただけますとスムーズです。
定石で手堅く人材確保したいホストクラブ向けの求人手法
ホストの人材確保として、昔から使われている鉄板の手法はやはり見逃せません。
- スカウト
- SNS
スカウトは特にそうですが、近年の手法としてはスカウトの戦場に路上だけでなくSNSも入ってきていることに注目です。
この手法のメリットとデメリットは以下の通り。
スカウト
スカウトは昔からあるホストの伝統的な人材確保手段です。
実際に声かけを行うのはスカウトグループや新人ホストといった人たち。
記事を読んでいる方の中にはスカウトを活用しているお店の方や、過去に自身が行った経験がある方もいるかもしれませんね。
この手法のメリットは直接話せるので、話を聞いてくれる人を捕まえられれば、話術次第で採用の確率を上げやすいこと。
話を聞いてくれそうな人を上手く見極めて、根気強く話しかけることが必要です。
デメリットはなかなか成果を上げづらいこと。一日中声掛けをして成果ゼロということも珍しくありません。
また強引な対応は条例違反や法律違反に繋がる可能性もある、ということは肝に銘じておかなければなりません。
SNS
SNSが普及した昨今では、こちらの手法も重要な人材確保の手段となり得ます。
WEB版スカウトのように自分から声をかける場合もあれば、求人情報を発信して希望者からのコンタクトを待つという場合もあります。
こちらのメリットはスカウトと同様に直接コンタクトが取れること。また検索ワードによって求職者を見つけることも可能なこと、費用があまりかからないことなどが挙げられます。
デメリットもまたスカウトと同様になかなか話を聞いてもらえないこと。そして特に最初のコンタクトでは文字でやり取りするため、魅力的な伝え方がやや難しいことが挙げられます。
その他、定期的な発信をしてアカウントとしての信頼性を上げたり、炎上や通報されて凍結されないようにしたりと、気にするべき点が多いところにも注意が必要です。
他店との差別化を図りたいホストクラブ向けの求人手法
ホストクラブやホストは、何よりも個性が輝く業界。
競合のお店と差別化を計りたい、他店に負けないアピールをしたいと考えている方もいるでしょう。
そんなときは自由度の高い手法を採ってみるのもおすすめです。
- 雑誌/フリーマガジン
- オフィシャルサイト
下記で紹介するフリーマガジンやオフィシャルサイトは有効に活用できるでしょう。
雑誌/フリーマガジン
雑誌やフリーマガジンは、紙面の構成を比較的自由に作ることが可能です。
先輩ホストのグラビアやインタビュー、お店の特徴など、求職者が気になる情報・店舗が伝えたい情報をしっかりと伝えられます。
ネットでリーチできない層にアピールできる可能性がある他、紙面の作り方によっては強いインパクトを残すことも可能です。
中には自分のお店やグループだけのオリジナル冊子を作っているホストクラブなんかもありますよ。
懸念点としては、自社にしろ外注するにしろ、イメージ通りの紙面を作るにはスキルや知識が必要ということです。
外注する場合にも自分たちの理想を伝える力や、良し悪しを判断する能力が必要になります。
内容もテンプレのないオリジナルで作る分、かなり工数がかかるということを考えておかねばなりません。
ホストクラブ経営ナビでは、ホスト広告の掲載が可能な雑誌/フリーマガジンをご紹介しております。掲載条件・掲載料金についてなど、ご興味がある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※お問い合わせの際、出店エリアとご連絡先(ご連絡が可能な電話番号)を明記いただけますとスムーズです。
オフィシャルサイト
オフィシャルサイトもまた、自由に求人ページを作れる重要な人材確保の場所です。
ポータルサイトとの違いは、決まったフォーマットがない点。
レイアウトやコンテンツなど、情報の出し方にこだわれるため自店だけのPRページが作れます。
またSEO対策に力を入れることで、WEB検索からの流入を上げられる可能性もあります。
こちらの注意点も雑誌やフリーマガジンと同じく、専門店なスキルや知識が必要という点。
内勤スタッフに頼む、もしくは制作会社に頼むことになりますが、完成のビジョンを明確に持ってしっかり伝えていくことが必要不可欠です。
ホスト業界の男性求人に関する2つのタブー
人材確保の方法について触れてきましたが、肝心の人材についてのタブーをご紹介します。
いくら良い人材だと感じる子であっても、法律や常識に反して雇い入れることで、お店がリスクを負ってしまう可能性があります。
どのようなことをしてはならないのか、しっかりと確認していきましょう。
現役の高校生や18歳未満の雇用
まず法律的に絶対的に犯してはならないのが、18歳未満の雇用です。
ホストクラブは風俗業種のため、その運営・営業には風営法が適用されます。
そして風営法では風俗店での18歳未満の接客を禁止しているため、もし禁を破って働かせれば法律違反となってしまいます。
また現役高校生についてですが、民法上は18歳を迎えていれば成人扱いですから双方の同意があればホストクラブで働かせることは可能です。
ただ現役の高校生を働かせることで、一定のリスクを負う可能性はあります。
高校は義務教育ではないものの、現代日本においてかなりの人数が高校進学をします。
世間の認識では高校生のうちは未成年と同等に扱う方も多いです。
そのためもし高校生を働かせた場合、学業への影響や健全な精神の育成の観点から、保護者や学校から苦情が来る可能性も考えられます。
他にも、学校で労働が禁止されている場合もありますし、何らかの悪影響を与えた際にお店自体に悪評が立ってしまうことも。
本人の行動の裁量が大きい大学生や社会人と比べてリスクが高いため、現役高校生は雇わないようにしているお店が非常に多いと言えるでしょう。
他店で働いている人材の引き抜き
ホスト業界でかなり重いタブーとなっているのが、他店で働いているホストの引き抜きです。
この記事を読んでいる方々は1人採用することの大変さを知っていることでしょう。
だからこそ、ご紹介したようなさまざまな手法を使ってでも、良い人材を確保したいと思っているはずです。
そうしてやっと採用したホストを他店が引き抜くということは、コストをかけずに成果だけをかすめ取っているようなもの。
仁義に反する行為として、業界では非常に嫌われています。
しかもただ嫌われるだけではなく、引き抜かれてしまったお店やグループ全体からかなり警戒の目を向けられることも。
ホストクラブは特定のエリアの狭い範囲内で固まって営業しています。そのため、悪評はあっという間に広まり、営業しにくくなったり後々で不利益となって返ってきたりすることも考えられるでしょう。
目先の採用を急ぐあまり、お店全体に無用なリスクを負わせてしまわないよう引き抜き行為はしないようにしましょう。
まとめ:ホストの人材確保は目的別に実施しよう
ホストクラブにおける人材確保の手法8選をご紹介しました。
現在のお店の状況やアピールしたい内容に応じて、適切な手法を講じることで効率的な人材の確保が実現します。
また、採用活動は大きな労力やコストがかかるからこそ、タブーとなる行為には手を出さないよう注意しましょう。「これくらい」と軽い気持ちでやったことが、後で大きな問題となってしまうこともあります。
現在すでに採用で悩んでいる方も、これから採用活動を予定している方も、本記事を参考に優秀なホストを確保してください。