【種類別】看板広告の効果・費用を解説!ホストクラブにおけるメリットも紹介

ホストクラブが集中している繁華街では、よくホストの看板広告が設置されています。

インパクトがある分、潜在層の印象にも残りやすいため、ホストクラブの集客手段としてかなり有効と言えます。

集客力をアップするために、自店でも取り入れたいと考えているホストクラブ経営者の方も多いでしょう。

しかし看板広告にも多種多様な種類があり、設置にかかる費用もそれぞれ異なります。

そこでこの記事では「看板広告」について、活用するメリット・デメリットから種類別に見込める効果や料金などをまとめました。

集客率を上げるために看板をいかに活用するか、導入費用などについて学べます。

ぜひ、貴店の集客にお役立てください。

目次

看板広告とは?

看板広告とは、名前の通り看板に設置する広告を指します。

「OOH(Out Of Home)」とも呼ばれる、屋外広告の一種です。

ホスト業界では古くから看板広告がシンボル的存在として利用され、集客に活用されてきました。

種類にもよりますが、不特定多数の目に留まる性質から効率的に集客や宣伝に繋げられます。

また、インターネットを利用しないユーザーにも訴求できるため、人を選ばず広告宣伝ができるのも長所。

看板広告は、ホストクラブの集客に有効活用できる宣伝手段です。

しかし設置には初期費用や維持費用がかかりノーコストではないので、導入にあたっては予算状況を踏まえて検討すると良いでしょう。

看板広告のメリット

看板広告を利用するメリットをまとめました。

看板広告を利用する上で、貴店にどのような恩恵があるのか把握しておきましょう。

店舗やホストの認知拡大に繋がる

看板広告を設置すれば、店舗やホストクラブの認知拡大に繋がります。

具体的には大きく2つの理由が挙げられます。

視認性が高い

看板広告は視認性が高く不特定多数の目に止まる駅や路上、建物の上などに設置されるため、お店についてさまざまな人に知ってもらえます。

・店舗名や企業名、お店の所在地まで認知してもらえる
・集客率の向上が見込める
・看板のデザインによっては、お店やブランドイメージの浸透

ザイオンス効果が見込める


ザイオンス効果とは、ある人や物などに触れれば触れるほど抵抗感がなくなり好印象を抱くようになる現象です。

同じ場所に長期間設置される看板広告を繰り返し見れば、無意識のうちに看板の内容が意識の中に定着します。

同時に好感度も自然と高まり、お店に来店する心理的ハードルが低くなりやすいでしょう。

上記の通り、看板広告を設置するとホストに興味のない層に対してもアプローチしやすいのです。

店舗やホストの認知度を効率的にアップしたい際に、ぜひ役立てましょう。

セグメントを絞って宣伝できる

看板広告では、セグメントを絞って宣伝できます。

看板広告は特定の場所に設置されるため、訴求したいターゲット層がよく集まる場所を狙って効率的な宣伝が可能です。

ホストクラブへの集客や求人広告であれば、繁華街の目立つ場所に看板を設置すると良いでしょう。

ただし、看板広告は一度設置したら原則動かせません。

この特性を上手く活かしながらターゲットへ訴求するためには、効率的な設置場所を考慮する必要があるのです。

利用客を店舗へ誘導できる

看板広告は宣伝や集客だけではなく、利用客を店舗へ誘導しやすいといったメリットも。

看板広告には、地図や矢印などさまざまな形式でお店の場所を記載できます。

設置場所によっては目印にもなり得ますので、利用客にとっても便利です。

お店への効率的な誘導を行う指標ともなるのです。

掲載期間中は24時間にわたって広告効果が見込める

看板広告は、掲載している間は24時間365日広告効果が見込めます。

チラシやWEB広告などは一過性で、ユーザーの目に止まる時間が短い傾向です。

対して、看板広告は設置されている限り常に宣伝をし続けられます。

さらに宣伝方法は「ユーザーの目に入るか否か」に拠っているため、早朝や深夜など時間帯を問わずいつでも宣伝できるのです。

初期費用と継続利用料だけで半永久的に宣伝できる看板広告は、ホストクラブの集客においても効率的な方法のひとつと言えるでしょう。

ホストの面白い看板広告はSNSでの拡散が見込める

ホストクラブの看板広告のうち、ビジュアルが面白いものはSNSでの拡散が見込めます。

看板広告に限った話ではありませんが、面白いものは「共有したい」といったユーザー心理が働きやすい傾向が強いです。

ホストクラブの看板にはインパクトの強いデザインや写真・キャッチコピーを使用しているものが目立ちます。

そのため実際に面白い看板広告を撮影し、写真をSNSに投稿している人も少なくないのです。

ホストクラブに興味のない層や行ってみたいと思っている潜在層に拡散されれば、来店につながる可能性も高まるでしょう。

ホストのモチベーションに繋がる

看板広告に掲載されるのは、ホストにとって大きなモチベーションのひとつです。

ホストクラブの看板広告は、基本的に看板広告にはお店のトッププレイヤーが選出されます。つまり文字通り「お店の顔」です。

ホストの顔や源氏名が大きく掲載されるものがほとんどですから、知名度や認知度を獲得できるチャンスがさらに増えるのです。

そのため、広告看板への掲載を目標に働いているホストも珍しくありません。

集客アップはもちろんですが、ホストにやる気を出してもらうためにも有効だと言えます。

看板広告のデメリット

看板広告には、デメリットもあります。

デメリットを押さえておかないと結果として集客力ダウンに繋がってしまいますので、事前に把握しておきましょう。

効果測定が難しい

看板広告には、効果測定が難しいという側面があります。

当然ではありますが、看板広告ではインターネット広告のように集客率の計測ができません。

そのため、看板広告によってどれだけ集客があったのか判断できないのです。

ただ、「”看板を見た”で割引します」といった看板でしか得られないお得な情報を掲載するといった計測方法は可能です。

看板広告による効果測定を行いたい場合は、導入してみるのも手でしょう。

広告に記載できる情報量が限られる

看板広告は特性上、情報量に制限が出てしまいます。

看板はスペースが限られておりますので、掲載できる情報を絞らねばなりません。

とはいえ、情報量を増やそうと文字を小さくしてしまうと視認性が低くなりやすいもの。

伝えたい情報がユーザーへ届かない懸念があります。

また、看板広告をユーザーが見る時間はほんの数秒程度がほとんどです。全ての掲載情報を把握してもらうのは至難の業でしょう。

したがって看板広告の出稿時には、本当に重要な情報の掲載と、高い視認性の意識を持っておくのが不可欠だと言えます。

維持・管理費が発生する

看板広告には、維持・管理費の発生が避けられません。

看板ですので、経年劣化による修繕や電飾の交換が必要になったりします。

傷んだままの広告看板はお店のイメージダウンにつながり、集客率を落とす事態にもなりかねません。そのため定期的な修繕を必須で行う必要があるのです。

加えて、看板広告の掲載料といった諸経費が別途発生する場合もあります。

ある程度の維持・管理費がかかるのを見越して、計画的な広告掲載を心がけましょう。

規格やデザインに制約がある

看板広告は自由に掲載していいわけではありません。

不特定多数の人の目に触れるわけですので、景観や風紀を乱したり、落下の危険性があったりするような看板広告は原則掲載不可能です。

したがって、「看板広告物法」や各都道府県制定の「屋外広告物条例」で定められている規格や制約を遵守する必要があります。

しかしながら、実際に掲載されているホストクラブの看板広告には、条例違反が多数あります。

2024年2月には、警視庁から新宿・歌舞伎町のホストクラブ向けの合同説明会も行われ、条例違反の看板広告に対する指導が入りました。

法律や条例違反を指摘されてしまえば、営業停止や罰金といったお店の経営に関わるケースも少なくありません。

制約を遵守した上での看板広告を意識しましょう。

看板の種類

看板広告を掲載する看板には、多様な種類があります。

まずは自店にどんな看板が最適なのか見極めましょう。

屋上看板

屋上看板とは、建物の屋上に設置する看板を指します。

駅や交差点、高速道路沿いのビルなど、遠くからでも多数の人の目に止まる場所に設置できます。

また東西南北どの方角からも視認できる看板が多いため、より効果的に広告宣伝できるのが特徴です。

お店の存在やブランドイメージを届けるのにぴったりな看板ですので、ホストクラブでも活用しやすいでしょう。

なお、屋上看板の契約期間は1年間が一般的です。

看板の中では最も設置費用や維持費が高額になります。掲載するにあたっては予算をしっかりと確保すべきです。

壁面看板

ビルや建物の壁に掲載する看板を、壁面看板と言います。

かなり近い距離から見てもらうのを前提にしているため、店舗の地図や在籍ホスト名といった詳細情報の掲載に適しています。

壁面に掲載するという特性上、一定の場所を通りがかったユーザーにのみ訴求できるのが特徴です。

壁面看板には以下の二種類があります。

アナログ看板

看板に直接文字や絵が書かれた看板。

照明が付いているものも多く、看板の上部や横にライトを設置する外照式と、内部にライトを設置する内照式の2タイプがある。

デジタル看板

LEDビジョンを用いた看板。
必要に応じて掲載内容やデザインを容易に変更できたり、動画を流したりすることも可能。

コスト面を考慮しつつ、アナログとデジタル広告の運用の使い分けも検討してみましょう。

野立て看板

野立て看板は、路地や田んぼなどに設置された看板です。

「ロードサイン」や「建植(けんしょく)看板」とも呼ばれています。

交通標識のような役割や、通行人や車両を運転する人への広告効果を持ちます。

したがって、店舗までの道のりを教えるためにも有効です。

また耐久性や安定性があるため、劣化や破損しにくいのもメリットです。

お店から少し離れた場所に設置し、地図や案内を掲載すれば集客力アップに繋がるでしょう。

突き出し看板

突き出し看板は「袖看板」「突出看板」とも呼ばれ、商店街や路地などでよく見られる建物の壁から突き出した看板を指します。

主に実店舗の外壁に設置し、目印代わりとして活用されるケースが多い傾向です。

ユーザーは突き出し看板を目印にお店の位置を特定したり、業種を判断したりできます。

小さめの看板のため掲載できる情報はかなり少なく、店名やロゴのみを載せたシンプルなものが一般的です。

駅看板

駅看板は、老若男女問わず多数の人が集まる駅構内や線路脇などに設置されるものです。

多くの人の目に触れるのと、長期掲載が見込めるため、効率的な広告効果が期待できます。

とはいえ、駅看板と言っても、大きさや設置場所はさまざまで、駅によっても異なります。予算や空き状況を考慮して、最適な広告を選ぶ必要があります。

なお駅看板は、客足が向きやすい立地に設置するのが重要です。

したがってお店の最寄り駅に広告看板を設置すると、広告効果を最大限に引き出せるでしょう。

大々的にホストや店名をアピールできる駅看板を上手く活用して、大幅な集客力向上を狙ってみるのも手です。

電柱広告

電柱広告とは、電柱に掲載する細長く小さめの広告を指します。

電柱に巻き付けるタイプがほとんどですが、電柱から突き出した突き出し看板のようなものもあります。

広告としてだけではなく、矢印や地図などを入れて道案内として活用するケースも珍しくありません。

電柱広告は地元住民に向けた案内広告が多いため、お店の近くの電柱への設置が有効です。

とはいえあまりホストクラブでは電柱広告は利用されませんので、方法のひとつとして把握しておくと良いでしょう。

スタンド看板

スタンド看板とは、主にお店の入口付近に設置される自立式の看板を指します。

最たるものは飲食店の入口前にある、メニューを掲載したものです。

手書きできたりチラシを貼り付けられたりするボードタイプのほか、デジタルタイプもあり用途や予算によって使い分けられます。

主にお店の利用をすでに決めていたり、検討していたりする人に向けた訴求ができます。

ホストクラブで言えば、ホストの情報やオーダーメニューを載せることでユーザーがお店を利用するための一助になるでしょう。

デジタル看板広告

デジタル看板広告は、電子式の看板全般を指します。「デジタルサイネージ」の呼称が一般的です。

デジタルサイネージを使用するメリットは以下の通りです。

・種類や形状が様々
 壁に設置するものからスタンド式など。大きさも多種多様。
 また設置場所や用途に合わせ、幅広い選択肢がある。

・写真や動画を流せる
 写真だけではなく動画も流せる。掲載内容を容易に切り替えられる。
 ホストの顔写真や、店内映像を流すといった使い方ができる。

・夜間でも目立つ
 暗くてもユーザーの目を引くため、時間を問わずアピールできる。

見た目もスタイリッシュで派手ですから、ホストクラブ広告との親和性は抜群と言えるでしょう。

予算が許すのであれば、積極的に導入するのがおすすめです。

看板広告の掲載にかかる費用

看板広告の掲載にかかる費用を、種類ごとに表形式でご紹介します。

ぜひ参考になさってください。

【種類別】看板広告の掲載費用相場

看板広告の掲載費用の相場目安(月額)
屋上看板15万円~50万円
壁面看板10万円~40万円
野立て看板7万円~40万円
突き出し看板5万円~20万円
駅看板15万円~30万円
電柱広告7万円~15万円
スタンド看板1万円~10万円
デジタル看板広告3万円~60万円

本記事でご紹介した看板広告の料金目安は、上記の表の通りです。

やはりデジタル看板広告が最もコストがかかりますが、その分使い勝手は良く運用がしやすいです。

どの看板広告にも特性やメリット・デメリットがありますので、記事内で紹介した情報で比較検討いただき貴店に最も適した看板広告の導入をご検討ください。

【その他】看板広告掲載で発生する費用

看板広告の掲載費用の相場目安(月額)
デザイン費用1万円~5万円
制作費用4万円~20万円
施工費用1万円~30万円
許可申請手数料1.5万円~4万円

あくまで目安になりますが、広告看板の掲載にあたっては上記の表に記載のデザイン費用・制作費用・施工費用・許可申請手数料などが別途かかります。

看板の種類やサイズ・材質・設置場所により費用は変動しますので、見積もりを事前に立てておくようにしましょう。

ホストクラブの看板広告の掲載を考えているなら

本稿では、ホストクラブで導入可能な看板広告の種類や費用についてご紹介しました。

看板広告の掲載を考えている店舗様は、看板の紹介から掲載までのサポートを行っている『ホストクラブ経営ナビ』へぜひお問い合わせください。

ホストクラブ経営ナビでは、以下のようなホストクラブが盛んなエリアや人が集まる繁華街エリアの看板も紹介可能です。

・歌舞伎町のシンボル「一番街アーチ」を入ってすぐ……
・歌舞伎町の新名所で国内外から人が集まる「東急歌舞伎町タワー」前……
・大阪ミナミのホストクラブ街入口にあたる道頓堀川沿い…… など 

看板のご紹介&掲載に関してもっと情報がほしい方やご契約希望の方は、ぜひお問い合わせフォームまでご連絡ください。

まとめ:看板広告を有効に活用しよう

ホストクラブにはさまざまな集客手段がありますが、看板広告もその中のひとつ。

ホストクラブの宣伝手法として長い歴史を持ち、「ホストクラブのシンボルと言えば看板」というイメージを持っているユーザーも少なくありません。

看板広告にはさまざまな種類があるため、お店の予算や訴求したい内容に合わせて選択をすると良いでしょう。

本稿でご紹介した内容を踏まえ、ぜひ貴店にも看板広告の導入をご検討してみてください。

ホストクラブ経営ナビは、ホストクラブ経営者や現役ホスト、独立・開業を目指す方に向けた情報サイトです。ぜひお気軽にお問い合わせください。(営業時間/平日10:00~19:00)

記事のシェアはこちらから
目次