ホスト業界には多種多様な集客方法があります。
例えば、手軽に始められるSNSや派手な装飾のある巨大看板など、その手法はさまざま。
とはいえ上手く活用できれば商売繫盛になる一方、デメリットがあるのもまた事実です。
各集客方法を把握しておかなければ、最大限の効果を得ることは難しいでしょう。
今回は、ホストクラブの集客方法を9種類ご紹介します。
大きく2つに分類した集客方法の特徴について詳しく解説しています。
メリットとデメリットについても触れているので、上手く活用できるよう本記事をぜひ参考にしてみてください。
ホストクラブの集客方法は個人主導と店舗主導に分類される
ホストクラブの集客方法は、個人単位でできる方法と店舗主導でおこなう方法の2つに分けられます。
個人主導で集客する主な手段は、主に上記3つ。
<個人主導>
- ナンパ
- マッチングアプリ
- SNS(ホスト個人)
マッチングアプリは効率よく女性に声をかけられますし、SNSでは投稿がバズれば知名度がグッと上がるなど集客源としての役割を持っています。
しかし法律に抵触する可能性や、炎上・誹謗中傷が起きるといったリスクもあるため個々の活動には注意が必要です。
店舗主導だと規模の大きな集客方法になります。
<店舗主導>
- 看板
- 集客ポータルサイト
- 外販/無料案内所
- オフィシャルサイト/店舗公式SNS
- 雑誌/フリーマガジン
- リスティング/ディスプレイ広告
全体的にお店の情報発信と認知度アップに長けており、知名度を介して集客を狙うのが店舗レベルで行う集客方法の目的です。
お店全体で動いているため、個人主導のような法に抵触する可能性や個人間のトラブルといったリスクが少ない集客方法と言えます。
個人主導によるホストクラブの集客方法3選
まずは個人主導での集客方法について詳しく見ていきます。
ホスト単体での動きがメインとなるので、しっかりお店の管理が行き届くようメリットやデメリットも把握しておきましょう。
ナンパ
ナンパは昔ながらの集客方法です。
まだスマホやSNSなどが普及していない時代は、ナンパでお客さんを獲得するのが常套手段でした。
しかし現在はナンパがしづらい状況に。
というのも、ナンパは軽犯罪法や迷惑防止条例に抵触する可能性があるから。
またホストがナンパを行って集客すると、その行為は迷惑防止条例で規制されているキャッチ行為(=客引き)にみなされます。
もし迷惑防止条例に抵触したとみなされると、東京都の場合は50万円以下の罰金または拘留もしくは科料を支払うよう求められるでしょう。
さらにキャッチ行為(=客引き)は風営法でも禁止されており、懲役6月もしくは100万円以下の罰金のリスクを負う可能性も否めません。
このようにナンパは実にリスキーな方法と言わざるを得ないのが現状なのです。
マッチングアプリ
マッチングアプリは、元々は女性との出会いに特化したアプリ。
しかも近年利用者が増加傾向にあることや、20代の女性がアプリを通して出会うことに抵抗感を抱いていないことを踏まえると、ホストにとっては効率的な集客方法と言えます。
事実、ホスト業界でもかなり重宝されており、新人やベテランを問わず多くのホストがマッチングアプリを使用しています。
スマホの中に出会うチャンスが転がっているので効率重視の集客として、マッチングアプリはうってつけです。
なかでも利用者が多いとされるtappleやTinder、Pairsなどを使うと集客しやすいのではないでしょうか。
ホスト個人のSNS
ホスト個人のSNSでの集客も一般化しています。
SNSはほとんどの人が日頃から触れている生活必需品と言っても過言ではなく、当然ながらユーザー数はマッチングアプリの比ではありません。
手軽に情報発信ができる上に、トレンドに沿った投稿やバズりを狙った投稿で知名度を上げられるメリットもあります。
ただしSNSの投稿や女性との連絡において、常識のある行動を徹底しておくことが必要です。
なぜなら礼儀作法やモラルに欠けた動きはSNSで瞬く間に拡散されてしまい、炎上する危険性があるから。
個人のSNSで集客を狙う場合は、あらかじめホストへの研修やアドバイスなどを通して防止策を講じておくと安心です。
個人主導の集客方法はホストへの教育・指導が必要
先ほども少し触れましたが、個人主導における集客方法はホストへの教育・指導が必要です。
なぜなら、ホスト個人で動くとどうしてもお店側の管理の手が届きにくくなるからです。
個人単位で抱えるリスクが大きな悪影響を及ぼす可能性もあるため、教育・指導は欠かせません。
特にSNSに関しては炎上や誹謗中傷などの可能性があり、何が良くて何が悪いのかを周知して予防線を張らなければなりません。
またマッチングアプリでの女性との連絡の取り方やナンパから集客に繋がる接し方といった具体的な方法も教えておくべきでしょう。
店舗主導によるホストクラブの集客方法6選
続いて店舗主導の集客方法について解説します。
店舗主導の集客方法だと、個人での集客方法とは質やスケールが異なります。
具体的にどのような方法があるのか見ていきましょう。
看板
お店の看板を出すのは店舗主導の代表的な集客方法です。
大きな壁面看板だと存在感を出せますし、路上に設置する立て看板だと通行人の目に留まりやすくなります。
また、新宿や渋谷などでよく見るアドトラックも看板の1つと言えます。派手な装飾は通行人の注目を一手に集めることが可能です。
看板やアドトラックなどはネオンサインやLEDサインといった装飾をつけるとさらに効果的。派手な色合いとおしゃれなデザインは夜間に映えるので、さらに注意を惹けるでしょう。
お店の雰囲気を伝えられる上に、コンセプトに沿った作りであればターゲット層へのアピールにも繋げられるのが看板のメリットです。
ホストクラブ経営ナビでは、日本全国のホスト広告の掲載が可能な空き看板をご紹介しております。掲載可能箇所・掲載料金についてなど、ご興味がある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
※お問い合わせの際、掲載希望エリアとご連絡先(ご連絡が可能な電話番号)を明記いただけますとスムーズです。
集客ポータルサイト
ホストクラブの集客に特化したポータルサイトを利用するのも有効です。
各店舗の基本的な情報やサービス内容などが掲載されているため、一目見てどんなお店かが把握しやすい仕様になっています。
ユーザーもホストクラブの利用意欲が高い女性がメイン。掲載するだけで集客を見込めるのはポータルサイトの強みですね。
なおポータルサイト内では、掲載する場所によって集客力や費用が変化します。
サイト内の目立つ箇所に自店舗を掲載できれば、費用はかさむものの集客に磨きをかけることが可能です。
もし費用を抑えたい場合は、無料で掲載できるサイトを利用するのも良いでしょう。
サイト内の広告の配置が目立ちにくい箇所になりかねませんが、コストを削減しつつ広告が打てるのが無料掲載のメリットです。
外販/無料案内所
外販(キャッチ)と無料案内所は昔ながらの手法ではあるものの、現在でも集客を見込める方法のひとつ。
外販にお客さんへ声をかけてもらい、初回料金を割引しハードルを下げることでお店に案内してもらいます。
外販のグループと契約を交わし、集客を任せるといった仕組みです。
ホストクラブに行き慣れていない潜在層だけでなくホストクラブに慣れている顕在層でも外販経由で初回利用をするケースは多々あり、決して無下にはできない手段と言えます。
ただ、すすきのをはじめ外販が厳しい地域だと、外販ではなく無料案内所が主流となります。
無料案内所もすぐに利用できるお店を紹介するシステムなので不意にお客さんが来ることもしばしば。
ただし外販と無料案内所は初回からのリピートが難しいです。
なぜなら社会科見学的な意味合いでホストクラブを利用する女性も多々案内される可能性が高いから。
頼りにしすぎず他の集客方法にも力をいれましょう。
オフィシャルサイト/店舗公式SNS
オフィシャルサイトと店舗公式のSNSは、お店の情報発信やブランディングに強い集客方法です。
いずれも自店舗の情報発信を管理できる上に、ブランディングを通して集客力を高められます。
オフィシャルサイトの場合はSEO対策も欠かせません。検索に引っかかるようなキーワードをサイトに盛り込むことで、目に留まりやすい検索ページの上部に持っていけます。
効果が出るまで時間はかかりますが、定期的な情報更新やオフィシャルサイト内のコンテンツの拡充などで集客に期待できます。
またSNSではリアルタイムでのイベント告知や、指名本数や売上ランキングの発信が集客にも繋がります。
お店が盛況であることをSNSでアピールすることでユーザーの興味関心を引き、お店への利用意欲を掻き立てましょう。
雑誌/フリーマガジン
無料案内所や外販よりも広い客層へアプローチできるのが雑誌とフリーマガジンです。
ポータルサイトと同様に掲載場所や広告の大きさ次第で費用が変動します。
ホスト専門のフリーマガジンやフリーペーパーに広告を載せてもらうことで、ホスト好きはもちろんホストクラブに行ってみたい方へのアプローチが可能です。
中には地域密着型の紙媒体もあるため、利用を見込めるターゲットに狙いを定めることもできます。
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※お問い合わせの際、出店エリアとご連絡先(ご連絡が可能な電話番号)を明記いただけますとスムーズです。
リスティング/ディスプレイ広告
インターネット上に広告を打ち出して集客を狙えるのが、リスティング広告とディスプレイ広告です。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに合わせて広告を表示してもらえます。
Googleで何かを検索した時に「広告」という文言が付いているURLがリスティング広告です。
検索結果の上位に表示されやすくなる効果がある一方、ナイトワーク系への広告審査が通りにくいデメリットもあります。
一方ディスプレイ広告は閲覧サイトの広告枠に表示される広告です。
リスティング広告と違って画像や動画などでユーザーに訴求できるため、ブランディング効果も見込めます。
広告費は決して安いとは言えないので、ディスプレイ広告の利用には費用対効果を鑑みた予算確保が大切です。
店舗主導の集客方法はコンサルタントに相談するのも手
個人主導の集客については、プレイヤー歴のある方だと大まかに把握しているでしょう。
ただ店舗主導での集客となると、費用のかけ方や広告媒体の選び方など現役時代には無かった動きも必要になります。
もし不安や迷いがあれば、ホスト業界のナイトワーク専門コンサルタントに頼るのも1つの手です。
ホストクラブに特化したコンサルタントは個人・法人を問わず存在するため、店舗主導での集客を試みる場合は相談してみることをおすすめします。
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まとめ:ホストの集客方法は個人と店舗で使い分けるのが大切
ホストクラブの集客方法は個人主導と店舗主導の2種類に分かれますが、必ずしも1つだけ選ぶ必要はありません。
むしろ個人主導と店舗主導を合わせた複数の集客方法を実践しておくべきでしょう。
特にSNSやオフィシャルサイトであれば、場所を問わず大勢の人にアプローチができるため必須と言っても過言ではありません。
また壁面看板やアドトラック、ディスプレイ広告など費用が膨らみやすい集客方法もあるため、集客にかけられる予算を鑑みる必要もあります。
ぜひ本記事を参考に、どの集客方法が自分のお店に合うのか検討してみてください。