男性が女性客相手に接客する業態は、ホストクラブ以外にもいくつかあります。
たとえばメンコンやボーイズバーが挙げられますが、よく分からないという方もいるでしょう。
そこで今回はホストクラブと、ホストクラブによく似た業種との違いについて詳しくまとめました。
メンコンやボーイズバー以外にも複数の業種があるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ホストクラブとは?
ホストクラブとは、主に男性の従業員が女性客相手に接客サービスをする飲食店を指します。
お店ではお酒やソフトドリンク、フードなどが提供され、ホストや女性客は歓談しながら飲食を楽しみます。
高めのお酒が提供されるため、会計が高額になるケースも珍しくありません。
なお、ほとんどのホストクラブは男性客の入店が禁止されているため、客層は20代~30代前後の女性が中心です。
またホストクラブは「風俗営業店」にあたるため、風営法で営業時間が24時~25時までと規制されています。
したがって営業時間は夕方~深夜0時頃までの「1部営業」と、早朝6時頃~昼12時までの「2部営業」のいずれかが一般的です。
ホストクラブは、男性が女性客相手に接客するお店の代表的なものと言えるでしょう。
ホストクラブに似た業種は5つ
ホストクラブと似たサービスを提供している業種には、以下の5つが挙げられます。
- メンコン(メンズコンカフェ)
- ボーイズバー
- メン地下(メンズ地下アイドル)
- サパー(サパークラブ)
- メンキャバ(メンズキャバクラ)
それぞれホストクラブと共通しているのは「イケメンな男性従業員との交流を楽しめる」「主に女性客相手にサービスを行う」点です。
ただ営業時間や仕事内容、接客スタイルや利用料金などは大きく異なります。
もしホストクラブの敷居が高く感じられるのであれば、まずは似た業種のお店に行ってみるのも良いでしょう。
各業種の特徴については、以下で詳しくご紹介します。
【業種別】ホストクラブとの違いは?
ホストクラブと、似ている業種の違いをまとめました。
それぞれ違った魅力や特徴がありますので、ぜひ確認してみてください。
メンコン(メンズコンカフェ)
- 男性キャストが接客するカフェ
- 店舗によってコンセプトがある
- 指名制がなくナンバー争いがない
- 年齢制限はなく男性客も来店する
「メンコン(メンズコンカフェ)」は、男性キャストが在籍する特定のテーマやコンセプトのあるカフェを指します。
お店によってさまざまですが、たとえばアニメの世界観や男性キャスト同士が恋愛しているという設定のBL(ボーイズラブ)コンセプトなどがあります。
基本的に年齢や性別の制限がないため、男女問わず様々な客層の人が来店するのが特徴です。
さらにホストクラブとの違いとして、指名制度やホスト同士のナンバー争いがない、24時間営業も可能という点も挙げられます。
また接客はカウンター越しに行われますが、チェキ撮影といった推し活ができるのもコンカフェならでは。
料金も総額3,000円ほどで楽しめるため、安価で利用できる点もホストクラブとは異なります。
メンコンはあくまでカフェなので、より気軽に利用しやすい業態だと言えるでしょう。
ボーイズバー
- 男性キャストが接客するバー
- バーカウンター越しに接客
- 指名制度がなく特定の客に付かない
- 24時間営業も可能で男性も利用できる
「ボーイズバー」は、男性キャストがカウンター越しに接客するバーのことです。
営業時間は夜18時頃~明け方6時頃までのお店が多いですが、あくまでも飲食店に分類されるため24時間営業が可能。
ホストクラブとの違いはカウンター越しに接客する点です。
キャストはあくまでバーテンダーなので、隣に座って一緒にお酒を飲むことは基本的にありません。
それゆえ指名制度もなく、特定のお客様とだけ話すというケースもありません
ボーイズバーは男性キャストのみが在籍しているという点以外は、一般的なバーと考えてよいでしょう。
メン地下(メンズ地下アイドル)
- 男性アイドルの活動の応援を楽しむ
- 店舗はなくライブや特典会がメイン
「メン地下(メンズ地下アイドル)」は、男性のみで構成されたライブ活動や特典会を行うアマチュアアイドルです。
地下にある小規模なライブハウスでの活動が多いことから、「地下アイドル」と呼ばれるようになりました。
基本的に女性はお気に入りのグループやメンバーのパフォーマンスを見に行ったり、特典会でコミュニケーションを取ったりして「推し活」を楽しみます。
ホストクラブとは性質が大きく異なりますが、イケメンな男性のサービスを楽しむという点でよく比較される業種のひとつです。
サパー(サパークラブ)
- 男性キャストが接客するバー
- ショーやパフォーマンスがある
- 指名制度がなくお店全体で盛り上がる
- 24時間営業も可能で男性も利用できる
「サパー(サパークラブ)」とは、男性キャストがカウンター越しに接客をするお店です。
男女どちらも入店でき、飲食だけではなくダーツやカラオケといったアミューズメントも楽しめます。
サービスや形態はボーイズバーと似ているものの、最大の違いは何と言っても舞台が設置されている点でしょう。
ほとんどのサパーでは、男性キャストによるショーやパフォーマンスがあります。
ホストクラブのようにキャストと1対1で楽しむというよりも、お店全体で盛り上がるイメージです。
朝方まで気軽に楽しめるエンターテインメント施設のような場所だと言えます。
メンキャバ(メンズキャバクラ)
- 男性キャストが接客するキャバクラ
- 時間制で指名変更が可能
メンキャバ(メンズキャバクラ)は、男性キャストが接客するキャバクラです。
お酒を飲みながら男性キャストが女性客と歓談する点は、ホストクラブと変わりありません。
ただメンキャバには永久指名制度がなく、女性客は毎回違うキャストを選べます。
特定の男性キャストやお客さんに縛られないというのが、メンキャバとホストクラブの違いだと言えるでしょう。
加えてメンキャバは滞在できる時間が決まっており、延長したい場合は追加料金が必要です。
ドリンクの料金はホストクラブに比べれば安価ですが、お店に長く滞在すればするほど料金は割高になります。
また、深夜0時~朝6時の間は営業できない決まりになっており、来店する際は注意が必要です。
他業種と比較して分かるホストクラブの魅力
ホストクラブには、似通っている他業種では得られない唯一無二の魅力があります。
他業種と比較した上で、ホストクラブの良さを再確認しましょう。
ユーザーにとっての魅力は「距離感の近さ」
カウンター越しに接客するボーイズバーやサパーと比べれば、ホストクラブは男性キャストと女性客の距離が非常に近いのが魅力です。
ホストクラブでは、指名したホストが毎回女性客の隣について接客します。
そのため密着したりスキンシップしたりなどのコミュニケーションが可能です。
また同伴やアフターなど営業時間外でも恋人のように過ごせるので、ホストと女性客との親密度が高くなりやすい傾向です。
また他業種とは違って永久指名制度があるため、独り占めしているような特別感が味わえます。
物理的にも精神的にも男性キャストとの距離感の近さで言えば、ホストクラブが随一と言えるでしょう。
男性にとっての魅力は「給料の高さ」
ホストクラブにおける男性にとっての最大の魅力は、給料の高さです。
他業種と比べてホストクラブは歩合の割合が大きく、さらに客単価が高いため高給を得やすいです。
メン地下も月1,000万円ほど稼げるケースがあるようですが、あくまで人気が出た場合の話。
トップ層で比較すればホストの中には月に億稼ぐホストもいますし、1,000万プレイヤーも少なくありません。
またグループでの活動ではないため、給料は100%自分の頑張りがそのまま反映します。
「自分は努力しているのに他の人が足を引っ張っていて稼げない」なんてことにはならないのも、ホストクラブの魅力です。
ホストが他業種に客を取られないようにするための対策
上記でご紹介した通り、ホストと似ている業種は多数あります。
そのため、お客様がホストクラブ以外のお店に流れてしまう可能性も。
そこで、ひとりでも多くのお客様にホストの魅力を知ってもらうための対策をまとめました。
自分磨き
お客様を繋ぎ止めるには、まず自分磨きは欠かせません。
ホストは自分自身をブランド化して売り物にする商売です。
そのためお金を払ってでも会いたいと思ってもらえるほどの魅力がなければ、当然お客様は離れていってしまいます。
たとえば体型や髪型、ファッションなどのルックスに関わる部分はもちろん、トークスキルの向上といった内面を磨くのはマストです。
まずは身近にいるモテる男性や売れっ子ホストを真似るところから始めてみましょう。
お客様にとって魅力的に見えるかを常に意識し、自分磨きを怠らないのもホストとして売れるために必要な素養です。
新規開拓
常に新規のお客様を獲得するのも重要な対策のひとつです。
新規開拓をして少しでも多くのお客様に魅力を知ってもらえれば、他業種ではなくホストに気持ちを向けてもらいやすくなるでしょう。
ホストの良さを知らないがために他業種に気持ちが向いている女性は多くいるはずなので、まずはホストの魅力を積極的に伝えるのが有効です。
新しいお客様の取り込みを常に意識して、他業種に差を付けましょう。
個人SNSを運用して集客
個人のSNSで集客を狙うのも有効です。
SNSでの集客は今や当たり前ですし、SNSの投稿やプロフィールをもとに来店するお客様もいます。
積極的に投稿したり見込み客にDMを送ったりして、効率的にお客様を集めましょう。
画像メインのInstagramや、より多くのユーザーに届きやすいX(旧Twitter)などを上手く使い分けるのがおすすめです。
SNSを利用すれば自分自身のセルフプロデュースができ、ホストという職業の知名度アップも期待できます。
結果として他業種への流出を防げるでしょう。
売れっ子ホストにアドバイスをもらう
売れているホストからのアドバイスは、積極的にもらうようにしましょう。
ホストとして成功している人は、当然ながら売れるためのノウハウや努力する方法を知っています。
アドバイスを元に売れっ子になるための努力をすれば、お客様に選ばれる可能性を高められるはずです。
先輩ホストの多くは、積極的に質問してくれる後輩にはしっかりと答えてくれます。
他業種に負けないためにも、臆せずにアドバイスをもらってホストとしての実力を磨きましょう。
まとめ:ホストクラブにはメンコンやボーイズバーなどにはない魅力がある!
ホストクラブと、メンコン・ボーイズバー・サパーといった業種との違いを詳しく解説しました。
ホストクラブに似た業種には主に以下のものがあります。
- メンコン(メンズコンカフェ)
- ボーイズバー
- メン地下(メンズ地下アイドル)
- サパー(サパークラブ)
- メンキャバ(メンズキャバクラ)
それぞれ違った特徴や魅力がありますが、どの業種もイケメンな男性に接客してもらえたり話ができたりといった点が共通しています。
中でもホストクラブは、キャストとの距離感の近さが随一。イケメン男性との接触を楽しみたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。